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青森県黒石市 「ひと手間を惜しまない」自動車整備工場

整備工場の日常や自動車整備のあれこれを綴っています…

自動車整備士のお仕事! その2

「暑い、暑い」 と言ってたら、いつの間にか涼しくなっていました。 日が暮れるのも早くなり、確実に季節が移り変わっています。

今年は例年になく夏場の台風が多く、また北海道・東北に上陸するなどちょっと変わった夏でした。

台風被害にあった方も多いかと思いますが、1日も早く平穏な日々が訪れることを切に願います。


さて、前回のブログでクイズにした 「アトラス」 の 「ブロアモーターが回らない」 というトラブルです。


CCF20160906_01.jpg


可能性の高い不良箇所としては、 ヒーターリレー ・ ブロアファンモーター ・ ヒーターレジスター ・ ファンスイッチ ってところです。

ちなみに部品代がブロアモーターが¥22,700 、 ヒーターレジスターが¥3,540 、 ファンスイッチが¥3,300です。

これに技術料と消費税がプラスになるので、勝負して失敗したらイヤじゃないですか?(笑) 

私は 「勝負師」 ではなく、 「整備士」 なので、故障診断をしていきます。

まずは電圧の測定をしますが、前回書いたようにバッテリー電圧(基準電圧)は12,4Vでした。


CCF20160906_02.jpg


ブロアモーター上流(赤線)とアース(黒線)間が電源電圧なので、これで電源とアースには異常がないことがわかります。

次にブロアモーター下流(青線)とアース(黒線)間の電圧が

OFF : 12,4V  LO : 1,8mV  ML : 1,8mV  MH : 1,7mV  HI : 12,3V でした。

これはどう言うことかと言うと、ブロアモーターに電源電圧のほぼ全てが掛かっていると言うことになります。

( HI はファンスイッチ部で断線のため除外)

ヒーターレジスターの抵抗は、 LO : 3,0Ω  ML : 1,4Ω  MH : 0,8Ω と正常でした。

なので、原因としてブロアモーターの抵抗過大が考えられます。

分圧って覚えていますか? 「閉回路において各々の抵抗にかかる電圧は抵抗値に比例する」 ってあれです!

これは整備士にとってとても重要な知識です。 多くのセンサーはこの分圧で自己診断してますから・・・

話を戻すと、モーター下流でヒーターレジスターの抵抗が異なるにも拘らずレジスターにかかる電圧が全てほぼ 「0V」 です。

これはレジスターの抵抗値に対してブロアモーターの抵抗値が圧倒的に大きいと言うことになります。

じゃあ、なぜモーター単体に直接電源電圧を掛けるとブロアモーターは回ったんでしょうか?

注目するのは電流値です。 回路内にモーターがある時は2,7Aで、単体駆動の時は23Aでした。

単体駆動するとレジスターの抵抗だけでなく配線や接触抵抗も加わりますが、単体駆動だと抵抗による影響がほぼありません。

また、モーターも実際の取り付けだと横からですが、単体駆動の時は上向きにしてたみたいです(笑)

この向きでモーター内部のブラシとコミュテーターの当たり具合が変わるのも原因の一つだと思います。

よって当社の診断結果としては、ブラシとコミュテーター摩耗による 「ブロアファンモーターの不良」 です。

もちろんブロアモーターの交換で完治しました。

このようにキチンと故障診断をして、悪いところだけを直すのが 「プロの仕事」 ではないでしょうか?

私達整備士は毎日こんな感じで日々の仕事をしています。


今回はクイズ形式と言う初の試みながら、何人かの人から回答をいただきました。 お付き合いくださいありがとうございました。

プレゼントは正解者の中から、 「北海道のS様」 にお送りさせていただきます!



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  1. 2016/09/17(土) 23:16:42|
  2. 自動車整備
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

自動車整備士のお仕事!

今年は残暑厳しいですね!

年のせいか暑いってだけで体力が消耗して疲れちゃいます(笑)

いつまでこの暑さが続くのでしょうか? でも、あと少ししたら雪の話になるんでしょうね・・・


さて、私達整備士がどんな日々を送っているかと言うと、毎日こんなことしています。

車はニッサンのアトラスなんですが、ブロアモーターが全ての位置( LO / ML / MH / HI )で回らないというトラブルです。

配線図はこんな感じです。


CCF20160906_01.jpg


ヒーター回路の構成としては

A1(②)からの電源 → ヒーターリレー → ブロアファンモーター → ファンレジスター → ファンスイッチ  → アース

となります。

回路がわかったら故障部位の切り分け(絞り込み)をしていきます。

まずは電圧の測定です。 基準電圧がわからないといけないので、バッテリー電圧を測定します。

バッテリー電圧は12,4Vでした。 ブロアモーターの上部とアース間の電圧も同様です。

次に、モーター下部とアース間を全スイッチ位置で測定したところ

OFF : 12,4V  LO : 1,8mV  ML : 1,8mV  MH : 1,7mV  HI : 12,3V  でした。

ちなみに回路に流れている電流値は2,7Aでした。

今度はカプラーを外して、ヒーターレジスターの抵抗を測定します。

LO : 3,0Ω  ML : 1,4Ω  MH : 0,8Ω  でした。

また、モーター単体にバッテリーから直接電圧(12V)を掛けるとモーターは回ります。 (この時の電流値は23A)

この辺で当社のスタッフもチョット訳がわからなくなったみたいです(笑)

みなさんはどこが悪いのかわかりましたか?

私達整備士は毎日こんな感じで配線図とにらめっこしながら、テスターなどを駆使して不具合箇所を探しています。

不具合箇所がわかってしまえばあとはそこを直すだけだけですから!

間違っても片っ端から手当たり次第に交換しちゃうなんてことはしませんよ!(笑)

そんなことをしちゃうと 「 整備士 」 じゃなくて 「 勝負師 」 になっちゃいますから。

実は今回は不具合箇所が二つある複合故障でした。 一つはファンスイッチ内でのHI線の不良で、もう一つは・・・


いきなりですがここでクイズです!

もう一つの不具合箇所はどこでしょうか? 実際にここに挙げたデータと配線図でわかります。

わかった人は内緒でコメントをください。(できたら理由も添えて)

正解者の中から一名様につぶらな瞳の 「 Bosch テディベアキーリング」 をプレゼントいたします!


CIMG3412.jpg


みなさん考えてみてくださいね! 締め切りは正解をアップするまでにさせていただきます。


※追記

コメントの中でコネクターの接触抵抗が過大というものがありましたが、コネクター部や配線の抵抗過大はありません。

また、ファンスイッチとアース間、アースも正常です。 最終的には不良個所の部品交換で直りました。




  1. 2016/09/06(火) 23:51:04|
  2. 自動車整備
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

まいどさまです

プロフィール

須藤ヂャイアント商会

Author:須藤ヂャイアント商会
Bosch Car Service
メカトロクラブみちのく
青森県黒石市の自動車整備工場です。


「ひと手間を惜しまない」ことをモットーに営業しています。


国家一級整備士・自動車整備技術コンサルタント在籍。
診断技術に自信ありです!


リンクにある弊社ホームページも是非ご覧ください。


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