FC2ブログ

青森県黒石市 「ひと手間を惜しまない」自動車整備工場

整備工場の日常や自動車整備のあれこれを綴っています…

30プリウス ブレーキ不良

いやぁ~、毎日寒いですね! 

10月も終わりに近づくとこんなに寒かったでしたっけ? つい一月前は暑い、暑いと言ってた気が・・・

今年も残すところ二月ちょっと。 来月はタイヤ交換も始まります。 

若くないので体調管理には気をつけねば!(笑)


売れに売れた(笑)30プリウスのブレーキの故障事例です。

30プリウスは回生ブレーキとECB (Electronically Controlled Brake System) が協調制御を行っています。

回生ブレーキは簡単に言うと制動時にモーターを発電機として利用し、これによりエネルギーを回収して燃費を良くしています。

ECBのブレーキシステムはこんな感じです。


X109851.jpg


ポンプモーターで加圧したブレーキフルードをアキュームレーターに蓄圧し、各バルブ(図中の緑)を状況に応じて切り替えます。

ECBは電子制動力配分制御付きABS、ブレーキアシスト、TRC、ヒルスタートアシストコントロール、S-VSCなどの全ての制御を一つのシステムで行います。

通常時のブレーキ(増圧)はこんな感じです。


X109851 _FAIL


SMC ・ SRC を閉じ、SLA ・ SCC を開きます。 加圧されたブレーキフルード(赤)が、各車輪に供給され制動します。

この時運転者がブレーキペダルを踏んでも、ハイドロブースターの油圧(青)は各車輪には供給されていません。

踏んだ感覚をストロークシミュレーターで感じさせてもらっているだけなんです! 

まるで孫悟空のお釈迦様みたいなものです! (全ては掌の上・・・みたいな) 恐るべしECB(笑)


で、構造やシステムがだいたいわかったところで、本題の 今回のトラブル です!

症状としては、「 ブレーキの効きが悪く、ブレーキペダルが奥まで入る 」 とのお客様からのご依頼でした。

また、「 ブレーキ関係の警告灯が全て点灯している 」とのことでした。

警告灯が点灯しているということは、ECUにフォルトコードが記憶されているはずです。

早速診断機を繋いでみると、フォルトコードは「 C1214 油圧系異常 」でした。

フルードの漏れなどで油圧が上がらないことが原因みたいです。 これなら症状とも整合性があり納得です。

ただ、リザーバタンクのフルードは減っていませんし、外部にも漏れた形跡がありません・・・

と言うことは、内部リークの可能性が高いです!

実はトヨタさんはフォルトコードの他に「 詳細コード 」というものがあり、故障部位の切り分けができます。

ただし、汎用の診断機は詳細コードの見られないものが多いので、純正機の「 GTS 」を繋ぎます。


ZVW30 GTS_01


1番上に「 詳細コード 438 」とあるのがおわかりでしょうか? ( C1214 は詳細コードが 431~438 まで8個あります )

この時点でブレーキブースターASSYの不良がほぼ確定です。 恐るべし「 純正機 」(笑)

でも、これでブレーキブースターASSYを交換するのは早計です。 プロならチャンと検証しましょう!


・・・続く



スポンサーサイト
  1. 2016/10/25(火) 19:28:43|
  2. 自動車整備
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

まいどさまです

プロフィール

須藤ヂャイアント商会

Author:須藤ヂャイアント商会
Bosch Car Service
メカトロクラブみちのく
青森県黒石市の自動車整備工場です。


「ひと手間を惜しまない」ことをモットーに営業しています。


国家一級整備士・自動車整備技術コンサルタント在籍。
診断技術に自信ありです!


リンクにある弊社ホームページも是非ご覧ください。


整備スタッフ募集中です!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

自動車整備 (60)
電気自動車 (2)
プライベート (3)
未分類 (24)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR