立春を超え、旧正月へと!
青森も春めいた陽気だったり雪が降らなかったりと、少しずつですが確実に春の訪れが近づいています。
厳しい冬から暖かい春へと、待ち遠しい気持ちを抑えられません(笑)
今回はお付き合いのある某業者さんのリクエストで、最近増えてきているトランスポンダ (電子キー) のお話です!
トランスポンダ (Transponder) はTRANSmitter (送信機) とresPONDER (応答機) からの合成語で・・・
と、 Wikipediaにあります。
スマートキーとかインテリジェントキーとかアクセスキーとかアドバンスキーとかのことで、メーカーによって呼称は様々です。
上のグラフはとある車の暗電流を24時間検査したものです。
暗電流値は変動しますが、1番大きかったところで約60mAありました。
今度はトランスポンダ (電子キー) を市売内に置いたままで暗電流を測定してみました。
暗電流が約90mAと、コンスタントに先程の1.5倍流れています。 電圧も40分程で0.1V低下しました。
近年の車は多数のコントロールユニットが装着されていて、ユニットにはたくさんのコンピューターが内蔵されています。
一般的には高年式、ハイグレードになるほどコンピューターの数は増えていきます。
このコンピューターのバックアップなどに使用される電力が「 暗電流 」といわれているものです。
キースイッチをOFFにしてもナビやテレビ、時計やオーディオの設定って消えないですよね?
同様にエンジンやミッション、ボディ電装品などの設定も記憶しています。
キースイッチがOFFになっていても回路に電気を流して、コンピューターのデータを消えないようにしているんです。
また、起動時には素早く対応できるようスリープ状態にするためにも、電気を流しておかなければダメです。
キースイッチをONにしてからエンジンがかかるまで、パソコンが立ち上がるくらいの時間が必要な車ってイヤですよね(笑)
一般的な暗電流の基準値としては、30mA以下といわれていますが、先程述べたように車によって若干異なります。
ユニット (コンピュータ) の数が多ければ50mAとかのもあります。 (コンスタントではなく時間で変動する)
暗電流が100mAとかになると、バッテリー上がりの原因となります。
田舎にはありがちですが、もしも車庫に車を入れてトランスポンダを車内に置いたままにしていたら・・・
トランスポンダはその性質上、車内にあると車のユニットと通信を行います。
そのため状況によってはスリープ状態にならなかったり、なっても時間がかかったりで暗電流が多くなります。
結果、バッテリー上がりの可能性がでてきますし、上がらないまでも確実にバッテリーの劣化の原因にはなります。
ねっ、車を長時間駐車するときにはトランスポンダを車外に出さなければいけない理由がわかりましたね(笑)
最近は新しい盗難の方法として「 リレーアタック 」と呼ばれるものも登場してきました。
これもトランスポンダ独自のものですが、そのお話はそのうちまた・・・
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- 2019/02/06(水) 13:18:53|
- 自動車整備
-
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| コメント:2
こんばんわー、まさに、タイミンググッド、先日、暗電流の件で浅田先生に問い合わせました、内容はわにまろさんブログにアクアの暗電流の件をおしらせしたからです、詳細は、アクアの補機バッテリーが上がってしまうというもので、暗電流測定したところ400mA流れてました、多いと思いましたがキーが近くにありました、離してから、測定したところ45mAになり正常と判断、キーが車内にあると暗電流が多くなるのはネット情報で知ってましたがそうゆう理屈ですか。まさに知りたい情報、ビンゴでした。素晴らしい
- 2019/05/11(土) 20:01:13 |
- URL |
- 佐藤オヤジ #c4qzEyZQ
- [ 編集 ]
佐藤オヤジ 様
お世話になっております。
CAN制御が当たり前になってユニットの数が増え、ドライバーアシスタント機能が付いて便利になったことが、このようなトラブルを招くようになってきた要因だと思います。
30プリウスなんかは最終的な暗電流に落ち着くまで約2週間かかりますから(笑)
トランスポンダはキーと通信できるかどうかで、スリープモードに移行するかどうかが決まってしまいます。
最近の車はスリープモードにならないとかなり電気を喰いますね!
オシロの電流計をロングレンジで見れたら、かなり流れているのがわかります。
- 2019/05/13(月) 13:41:18 |
- URL |
- 須藤ヂャイアント商会 #-
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