バタバタとした日々の中で、気がつけばブログを一月以上も放置してしまった…
FC2の上部には艶っぽい女性とともに「一月以上更新されていません」の文字が!
いかん、いかん! 気合いを入れ直さねば!!
それにしても、毎日暑いなぁ… 北海道のあの人の所も暑いのだろうか!?
さて、エスティマのキーレス作動不良ですがABSのチェックランプが点いたACR40です。
前は作動したりしなかったりしてたとのことですが、最近は全く作動しないらしい。
このエスティマは運転席を鍵でロック解除しても他のドアは連動して解除せず、メインスイッチにて集中ロックを作動させるタイプです。
(この後の年式からは運転席に連動して全てのドアがロック/アンロックします)
ワンボックスで全てのドアのロック/アンロックが運転席に連動しないのは確かに使い難い…
そんな訳でお客様からの診断のご依頼です。
三流ならばとりあえずキーレストランスミッターの電池交換から入るんでしょうけど(笑)、当社では一味違います。
まずはこんなキーレスチェッカーにてトランスミッターの出力を確認します。

とりあえずは電界が変化するので、信号は出ているようです。
ここで一度ECUをリセットしてみましょう。 パソコンをはじめ、コンピューターはとりあえずのリセットが意外と有効です(笑)
この手のボタンが1個でロック/アンロックを切り替えるタイプは次の手順で行います。(一部伏せ字あり)
1.運転席のドアを開けておく
2.メインスイッチにて運転席以外のドアをロックする
3.キーを○○して●●する
4.再度キーを○○して●●する
5.運転席ドアを閉めて開ける
6.再度運転席ドアを閉めて開ける
7.キーを○○して●●する
8.運転席ドアを閉めて開ける
9.再度運転席ドアを閉めて開ける
10.キーを○○して運転席ドアを閉める
11.キーを△△してから□□する
12.トランスミッターのスイッチを押し、3秒以内に再度押す
13.モードに入るとロックをロック/アンロックさせアンサーバックする
この手順で本来は追加でキーの設定が出来ます。
しかし、このエスティマは何度やってもアンサーバックがありません。
この時点で何かの信号の欠落(センサ・ハーネス等の不良)かユニットの不良が考えられます。
そこで、関連する全ての信号を調べます。


写真の黒い線がカーテンシスイッチ、赤がキースイッチの信号です。 キチンと切り替わってます。


こちらはロック時とアンロック時の信号です。 黒がメインスイッチ、赤がECUでの信号電圧です。

ちなみにレシーバーからECUへの信号電圧はこんな感じです。
こんな感じで全ての必要なECUへの入力信号に問題が無いことが確認出来ました。
残るはECUしかありません。
ECUの部品見積もりを取ると約4万5千円、お客様と相談したところ社外のキーレスキットを取り付けることになりました。
このように当社ではきちんと調べて原因を追及いたします。
その後で診断結果を基にお客様と相談し、整備方法を決めていきます。
診断料をいただくと言うと「なんで?」と思う方もいらっしゃるかも知れません。
でも、闇雲に部品を交換してもお金と時間を無駄にするだけだと思いませんか?
今回の場合だと電池、トランスミッター、レシーバー、ドアスイッチ… と交換したら部品代だけでも3万以上は掛ります。
で、結局は直らない…
それよりは診断料が掛ってもキチンと原因をつかんで、その上でどうするかを相談した方が良くないですか!?
当社は「診断力」に自信があります。
いくら手をかけても直らなかったり、気になることがあったら遠慮なくお問い合わせください。
スポンサーサイト
- 2014/07/22(火) 00:16:24|
- 自動車整備
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4