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青森県黒石市 「ひと手間を惜しまない」自動車整備工場

整備工場の日常や自動車整備のあれこれを綴っています…

キャリイ 4WDに入らない

雪の無い、なんだったら雨が降るお正月から一転、最強寒波到来で一気に平年の積雪量を超えちゃいました!

その後も降雪と好天が繰り返してます。

雪の時期もあとひと月、もう少し頑張ります(笑)


スズキ・エブリイ (DA64V ・ 25/7) 4WDに入らないとのことで入庫です。

走行テストをすると、確かに4WDのインジケーターも点かず、4WDにも入りません。

まずは4WDシステムを確認します。


DA64V system_1


一緒に回路図も確認します。


DA64V haisen_1


これで下準備は完了です。

リフトアップして実際に4WDスイッチのON/OFFでの作動状況を確認します。

4WDスイッチがONで、トランスファでフロントのプロペラシャフトが繋がりますが、フロントデフでドライブシャフトが繋がりません。

また、4WDインジケーターも点灯しません。

トランスファ、フロントプロペラシャフトなどのメカ二カル系を点検しますが、とりあえずは異常なしです!

次は電子制御系です。

回路図の右側を見ると、インジケーターの回路が4WDの切り替えとは別回路なことがわかります。

インジケーターが点灯しないということは、電源やアース、インジケーター (LED)、各スイッチ、配線の不良が考えられます。

まずは基本となるヒューズを点検します。

とりあえずはIGN (40A) とMETER (10A) だけで良いのですが、4WD (20A) とBACK (10A) も一緒に点検しておきます。

結果は異常なしです!

アースは4WDスイッチのアース側を点検すると判断できます。 こちらも点検すると結果は異常なしです!

4WDスイッチがONの状態で各スイッチの導通を点検すると、アクスルスイッチだけが導通しません。

アクスルスイッチのコネクタ部をジャンプさせると、4WDインジケーターが点灯しました。

ここまでの診断・検査で大体の不良個所がわかりました。

えっ!? アクスルスイッチだろうって? いやいや、違いますよ!

アクスルスイッチの単体点検もしましたが、アクスルスイッチはちゃんとON/OFFしています。

それに、アクスルスイッチの不良だったら4WDインジケーターは点灯しませんが4WDには入るので症状が異なります。

今回は4WDにも入らないので、アクスルスイッチがONしない理由がちゃんとある筈です。

次に4WDコントローラーを点検していきます。

まずは電源とアースの点検です。 こちらは異常なしです。

次は4WDシフトモーターとアクスルロックモ-ターへの出力電圧の点検をします。 こちらも異常なしです。

これでアクスルロックモーター本体か4WDコントローラーとアクスルロックモーター間の配線の不良が確定しました。

アクスルスイッチがONしない理由は、アクスルロックモーターがロックにならないからです。

どちらの不良なのかを切り分けるために、アクスルロックモーター部での電圧を点検していきます。

・・・がっ、このアクスルロックモーターの取り付け位置がとんでもない所にあります。

フロントデフの真上です! 上下左右ともにスペースがありません(涙)


CIMG4581_1.jpg


熊の如きゴツイ手を無理矢理突っ込み点検します(笑)


CIMG4582_1.jpg


あっ、不良個所発見! 配線が防水コネクタの根元からぶっつり切れてるじゃないですか!

また、一番右の緑の配線も断線寸前です。

何で切れたのかと診ていくと、ハ-ネスに余裕がなく折れ曲っています。 

おそらくハネースに余裕がなく、配線が折れ曲がった状態での使用と経年劣化により切れたと推察されます。

配線をコネクタ部で切断し、コネクタからギボシを抜き取り、新しいギボシ付きの配線を組み込みます。

ハーネスに余裕ができるように長めにした配線を繋いで完了です。


CIMG4583.jpg


書くと簡単ですが、実際にはスペースが無くてかなり苦しみました。

本音を言えばデフを降ろしてスペースを確保して作業したかったのですが・・・


1月も今日で終わり! 年を取ると時間の流れがメチャメチャ早いです(笑)



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  1. 2017/01/31(火) 12:34:01|
  2. 自動車整備
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BCS JAPAN Q‐CUP

お客様のため、会社のため、そしてなにより自分自身のために頑張りたいと思います!


第1回BCS JAPAN Q-CUP本選のご案内 (1)_01




  1. 2017/01/13(金) 22:14:23|
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ウイッシュ エンジン警告灯点灯 その3

どうやら今日から1週間程度、今季最大の寒波らしいです!

今年は雪も少なく平穏な日々を送っていましたが、今後はどうなるんでしょうか!?

できれば雪かきをしなくても済みますように・・・


ウイッシュのエンジン警告灯が点灯するトラブルのその3です。

前回までの記事で、 「 エアフロメーター 」 か 「 ECU 」 の不良まで絞り込むことができました。

なんでECUもありかって言うと、

例えばエアフロメーターが 「 1V 」 を出力した時にECUが 「 1g/s 」 と認識すると正常だとします。

エアフロメーターが 「 0.9V 」 を出力した時にECUが 「 1g/s 」 と認識したら、その時はECUの不良となりますよね!?

今回のトラブルは、ECUが本来1.75g/sくらいの吸入空気量を2.37g/sと認識しています。

実際にエアフロメーターが1.75g/sに相当する信号電圧を出力していても、ECUが誤認識している可能性もあります。

ディーラーで足かけ2年も直せなかった理由はこの辺にあるのかもしれません。

なんと言っても 「 P0172 リッチ異常 」 の時の定番はエアフロメーターです。 ここを診てないとは思えません。

なので、依頼主に連絡を入れて今までのディーラーでの整備履歴を問い合わせてみました。

帰ってきた回答がコチラです。


ZNE14 TOYOTA_D


微妙・・・(笑)

エアフロメーターは新品ではなさそうなので、おそらく新品交換後の症状再発時に元に戻したのでしょう。

こんな感じの整備ならエアフロメーター不良の可能性も全然ありです!

本格的にエアフロメーターとECUの切り分けにかかります。

・・・がっ、残念なことに修理書などにエアフロメーターの信号電圧の基準値がありません。

どうしたものかと思い、新潟のあの方に連絡して知恵をお借りします(笑)

今までの経緯や私の所見を話ます。 そしたら、ちょっとマル秘で貴重な情報をゲットできました。 感謝X2!

情報を基に、一定の条件下で何度も繰り返しエアフロメーターの信号電圧測定とECUのデータモニターを行います。

そうしたら、エアフロメーターの電圧とECUのデータ値がかなりバラツキます。

条件は一定なのにエアフロメーターの信号電圧がバラツクってことは、エアフロメーターの不良です。

エアフロメーターを新品と交換し、症状が改善したかどうかの確認作業を行います。 今回は特に慎重に時間をかけています(笑)


ZNE14 OK_1


ガソリンを20L以上使っちゃいました(笑)

実際の作業よりも遥かに長い時間テストを行い、異常がないことを確認して完了です!

F/B値と学習値の和が約-4%、吸入空気量が1.65g/sと文句無い値になりましたね。


今回いろいろと調べてわかったことがあります。 修理書などに記載が一切ないので真偽のほどは確かではありませんが・・・

始動後にF/B実施状態が未実施1( 開始条件未成立 )から実施中1に移行するには、O2センサの信号電圧が0.8Vを超えないといけない。
暖気後でもO2センサの電圧が0.8V以上にならないと5分以上も未実施1のままの時がある。

F/B状態が実施中1になっても、冷却水温が70℃以上にならないと学習値は変化せずに、F/B値のみが変化していく。
70℃以上になって初めてF/B値と学習値の両方が変化する。

この2点です。

おそらくディーラーでエアフロメーターを交換しても直らなかった原因もこれだと思います。

学習値はキースイッチのON/OFFではリセットされません( F/B値はリセットされる )

このため偏った学習値のままエアフロメーターを交換した時は、学習値のキャリブレーションが必要です。


思ったよりも長くなっちゃいました(笑) まさか、その3までなるとは・・・(笑)

自動車整備は決して 「 とりあえず交換してみる 」 ことではありません!

お医者さんの様に適切な診断機器を使い、理屈に添って理論的に行うもんなんです!

他社で直らなかったお客様、そんな時は是非 「 ヂャイアント 」 にお越しください! 



  1. 2017/01/10(火) 22:44:47|
  2. 自動車整備
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ウイッシュ エンジン警告灯点灯 その2

祝 優勝!

青森山田高校サッカー部の皆様、および関係者の皆様、 「 第95回全国高校サッカー選手権 」 優勝おめでとうございます!

選手の皆様の頑張りが、多くの青森県民に感動と勇気を与えてくれました。

若いっていいなぁ・・・ と、うらやましい気持ちにもなりましたが(笑)

貴男達若人に負けないように、オジサンも頑張ります!


ウイッシュのエンジン警告灯が点灯するトラブルのその2です。

基本診断でフォルトコードが記憶された時は、暖気後のアイドリングでの停車時 (PまたはNレンジ) だということがわかりました。

また、空燃比フィードバック値 (以下F/B値) 、空燃比学習値 (以下学習値) の和が約-40%です。

「 リッチ異常 」 が記憶されるのも当然ですね。 

ちなみにF/B値と学習値の和が-35%を超えると 「 リッチ異常 」 でフォルトコードを記憶します ( 2トリップ) 。

F/B値と学習値の和が-40%ということは、混合気が 「 濃い 」 ということです。

混合気が 「 濃い 」 ということは、 「 燃料が多い 」 か 「 空気が少ない 」 かのどちらかです。

同じ様に空燃比の異常を表す 「 リーン異常 」 に比べると原因は格段に少ないです。

まずは燃料が多くなる原因を考えてみます。

燃圧の上がり過ぎ、インジェクターの開弁時間の長過ぎ 、インジェクターの閉じ不良・・・ ってとこでしょうか!?

また、噴射量はECUが決めるので、関連するセンサとしてO2センサ、水温センサ、エアフロメーターの不具合も考えられます。

では空気が少なくなる原因はなんでしょう?

バルブタイミングの狂い、圧縮漏れ、排気系の不具合・・・ ってとこでしょうか!?

ここで弊社の診断票を見ると・・・ んっ!? エアフロメーターの数値がおかしいです。

通常この手のエンジンだと、アイドリング時の吸入空気量は 「 1.75g/s±0.2 」 です。 2.37g/sは多過ぎです。

実際には1.75g/sしか吸入されていないのに、エアフロメーターは2.37g/s吸入されてるとECUに信号を送ったら・・・

当然ECUは2.37g/sの空気量に見合った燃料を噴射します。 そうすると混合気はリッチになります。

もしも吸入空気量がエアフロメーターの数値通り2.37g/sだったら、リッチにはなりませんが回転数が上がるはずです。

でも、今回のアイドリングの回転数は650rpmと基準値です。

どうやら吸入空気量の信号のずれが今回の 「 リッチ異常 」 の原因のようです。

ここでいきなりエアフロメーターを交換するのは素人です(笑) まだ検証が済んでいません。


CIMG4239.jpg


CIMG4240.jpg


CIMG4235.jpg


エアフロメーターと車両ハーネスの間に疑似信号を出力できるシミュレーターを取り付けます。

アイドリング時に2.37g/sだった吸入空気量をシミュレーターを介して1.75g/sにします。

その時のF/B値と学習値の和をモニターすると、±5%くらいで落ち着いています。

これでECUがアイドリング時の吸入空気量を誤認識していたのが原因だとわかりました。

でも、まだです。 エアフロメーター本体、ハーネス、ECUの切り分けが済んでいません。

この状態からシミュレーターで吸入空気量を変化させ、エアフロメーターの電圧変化とECUの数値の変化を調べます。

同時にオシロスコープでハーネス両端 (エアフロメーターとECU間) の電圧を測定します。

全てが良好なことが確認できたので、不良個所はエアフロメーターかECUに絞られました。

確率としてはエアフロメーター9割、ECU1割ってとこでしょうか!

ここで前回も書いた疑問が! なんでディーラーで足かけ2年も直らなかった? どっかに罠が!?

 ・・・続く



  1. 2017/01/09(月) 21:44:47|
  2. 自動車整備
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ウイッシュ エンジン警告灯点灯

2017年もあっという間に三が日が終わり、今日はもう5日! 年を取ると時間が過ぎるのがメチャメチャ早いです(笑)

皆様、どんなお正月を過ごしましたか? もう仕事始めはされたのでしょうか?

弊社も明日が仕事始め、通常営業となります。

お陰様で新年早々たくさんのご予約をいただき、すでに月半ばくらいまでは埋まっているような状況です。

本年もお客様のご期待、ご要望にお応えできるように一生懸命整備させていただきます。


トヨタ・ウイッシュ (CBA‐ZNE14G / 1ZZ‐FE) エンジン警告灯が点灯するとのことで昨年末に入庫しました。

話を聞くと、足かけ2年くらい某ディーラーで整備をしているけど直らないとのことです。

エンジン警告灯の点灯内容は 「 P0172 ・ リッチ異常(Bank1) 」 で、エンジン不調などは特になし。

いろいろと整備や部品交換をするけど、何日かするとまた同じ内容で警告灯が点灯する。

そんなことを繰り返しているとのことでした。

年末なので時間がかかることや診断・検査料がかかることを説明し、了解をいただけたのでお預かりしました。

まずは基本診断を行います。

フォルトコードとフリーズフレームデータの記録、基本診断のデータを取っていきます。


1.jpg


1_1.jpg


ZNE14G check1


基本診断を終えたところで、不具合箇所が見えてきました。

・・・が、一つ疑問が! なんでこれが直せないの? ひょっとして何か罠がある!?

年末に疑心暗鬼になるのでした(笑)

 ・・・ 続く



  1. 2017/01/05(木) 23:41:33|
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謹賀新年

n_010.jpg


新年あけましておめでとうございます。

昨年は皆様にご愛顧を賜り、誠にありがとうございました。

本年も弊社は 「 自動車整備・修理 」 のプロとして、自動車整備により一層邁進いたします。

昨年同様、皆様のご愛顧よろしくお願いいたします。


初めてFC2でブログをアップしたのが、2013年10月でした。

それから約3年、多くの皆様に拙いブログを見ていただきました(笑)

ブログを見て弊社に整備依頼をしてくださったお客様も多数いらっしゃいます。 本当にありがたいことです。

昨年はなかなかアップできずに、広告が出ることも多々ありました(笑)

今年は週一を目標に、弊社の自動車整備を発進していきたいと思います。


弊社はこれからも 「 ひと手間を惜しまない 」 ことを大切にして、 「 整備道 」 を邁進いたします。

昨年同様、 「 ひと手間を惜しまない 」 自動車整備工場 須藤ヂャイアント商会 をよろしくお願いいたします。


2017年 元旦
有限会社 須藤ヂャイアント商会  代表取締役 須藤正樹



  1. 2017/01/01(日) 09:06:11|
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まいどさまです

プロフィール

須藤ヂャイアント商会

Author:須藤ヂャイアント商会
Bosch Car Service
メカトロクラブみちのく
青森県黒石市の自動車整備工場です。


「ひと手間を惜しまない」ことをモットーに営業しています。


国家一級整備士・自動車整備技術コンサルタント在籍。
診断技術に自信ありです!
国産車から輸入車まで、幅広く対応しています。
輸入車は多数の整備実績があります。


リンクにある弊社ホームページも是非ご覧ください。


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