4月になって春になったかと思たら、雪が降りました。
今年は3月末から4月にかけて積もるくらいの雪が降るというおかしな気候です。
でも、着実に春は近づいてきていて、もう少しで青森も桜の季節です!
ホンダ・フィット (GK4) エンジン警告灯他が点灯しているとのことで入庫です。
現車を確認すると、エンジン警告灯とABS/VSA警告灯、電動パワステ警告灯が点灯しています。
メーター内に3つも警告灯が点いたらドライバーはビックリしてしまいますよね!
さっそくシステムチェックをしてみると、複数のユニットでフォルトコードが記憶されていました。


最近の車はユニット同士がCANバスで繋がっています。
なので、ひとつのユニットがエラーを拾うと他のユニットもエラーになることが多々あります。
今回もエンジンユニット (PGM FI) が拾ったエラーが、ABS/VSAと電動パワステ (EPS) に影響していました。
さっそく大元の原因である「 PGM FI 」から点検していきます。
「 PGM FI 」のフォルトコードは「 No.4シリンダ失火 」です。
ちなみに、テンポラリーDTCはペンディングコード (暫定コード) のことで、パーマネントDTCは確定コードのことです。
問題のあるNo.4シリンダのコイルをNo.2に、プラグをNo.3に付け替えます。
これで失火シリンダがNo.2に移ったらコイル、No.3に移ったらプラグの不良となります。
また、No.4から移らなかったらNo.4シリンダのインジェクターやエンジンメカニカルなどの不良となります。
今回はこのようにNo.3シリンダに失火が移ったのでプラグの不良です!

プラグを交換して一件落着なのですが・・・ このプラグは100,000km交換不要のイリジウムプラグなんです!

このようにサービスデータにも記載があります。
そして、この車の年式は27年式で、走行距離数は約37,00kmです。
100,000km交換不要なら、新車保証も5年または100,000kmの特別保証でもよいのではないかと思います。
でも、3年または60,000kmの一般保証なんですよね・・・ なんか納得いかないですね!
エンジンオイルなんかも交換時期がサービスデータ上は20,000kmとか25,000kmとかですが、そんなにもちません。
同様に、これからはプラグも距離的には点検・交換が不要となっていても、テスターなどで定期的なチェックが必要ですね。

最近の車はコントロールユニットのネットワーク化やシステムの電子制御化がかなり進んでいます。
我々整備する側も車の進化に遅れないようにしなければいけないですね!
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- 2019/04/04(木) 23:31:31|
- 自動車整備
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