全国に緊急事態宣言が発令され、「 STAY HOME! 」が必要な日々が続いております。
9年前の「 東日本大震災 」の時以上に、普段のなんでもない生活が如何にありがたかったかを知ることとなりました。
最前線で奮闘されている医療従事者の皆様、一生懸命にライフラインを支えてくださっている皆様に心より感謝いたします。
一人一人が今できることを行い、また笑って逢える未来を創って行きましょう!
ダイハツ・ムーヴ (L185S) がATF交換にて入庫です。
ATF交換は最近はブログに登場することが少なくなりましたが、依然として弊社の主力商品となっております。
まずは弊社の所属する「 メカトロクラブみちのく 」のCVT・ATミッション記録簿を使っての基本診断を行います。

こうして記録簿を使用することで診断・検査結果を記録として残せますし、作業者によって診断にバラツキが出ることも防げます。
ダイハツさんはCVTは電子制御式なのですが、この年式でもステップATは機械式になっています。
制御は懐かしいスロットルケーブルとガバナウェイトの組み合わせですね。
基本診断にて不具合がないことが確認できたので、コンタミチェックを行います。
ATF内の不純物 (コンタミ) を調べることで、分解しなければ見られないミッション内部の状態を推測することができます。
弊社ではATF交換時にはこの二つの診断・検査を必ず行わせていただきます。
詳しい理由は割愛いたしますが、気になる方は弊社HPの →
ヂャイアント通信4をご覧ください!
コンタミチェックにも特に問題は見受けられませんでしたので、交換作業に移っていきます。
弊社では交換方法を複数用意しており、お客様のご要望や車の状態に合わせた交換ができるようになっています。
今回はお客様のご要望通りに交換メニューの「 スペシャル 」での交換を行います。
まずはATのオイルパンを外します。

外したオイルパンをきれいに清掃します。

ATフィルターやガスケット類の消耗品を交換します。

こうして見るとフィルターはそこそこ汚れていますね。
後は元通りに組み付けていくだけですが、せっかくここまで分解したので組み付け前に内緒の「 ひと手間 」を加えます!
内緒と言っても、やっている人はやっていると思いますが。(笑)
組み付けが終わったらATFを入れて、ATFチェンジャーのクリーニング機能と新油を使ってのAT内部の清掃を行います。
清掃後にATFの量を調整したらテスト走行を行い、問題がないことを確認します。
後はフルードの温度が下がるのを待ってから再度走行テストを行い、フルード量の調整で作業完了となります。
若干秘密にしてる部分はありますが、これがスペシャルでのATF交換の一連の流れになります。
ATF交換に関してはいろいろな意見がありますが、弊社は断然「 交換が必要 」派です。
ただし、状況を見極めて正しく交換を行うならですが。
ATF交換をお考えのお客様は是非一度お問い合わせください!
もちろんCVTやDSGフルード、ミッションやデフオイルの交換も承っております。
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- 2020/04/30(木) 16:48:41|
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相変わらずコロナウイルスが世界中で猛威を振るっています。
最前線にて戦われていらっしゃる医療従事者の皆様方には、本当に尊敬と感謝の念に堪えません。
コロナウイルスに関して難しいことはよくわかりませんが、先ずは今自分ができることをちゃんとやりたいと思います!
車もやるべきことをちゃんとやらないと、大きなトラブルになってしまいます。
これは約40,000km弱エンジンオイル未交換のエンジンです。
走行中にエンジンストールして、その後は再始動できないとのことで積載車によるロードサービスにて入庫しました。
クランキングしてみると、1番のリヤ側からカムシャフトが回っていません。
カムシャフトの折損です。
今回はエンジン内部の状況と極上の中古エンジンが見つかったことから、中古エンジンとの載せ替えを選択をしました。
たかがエンジンオイル交換ですが、その行為にはちゃんと意味があります。
エンジンオイルの働きについては長くなるので割愛します。( 興味のある方は弊社HPの →
ヂャイアント通信3をご覧ください。 )
※ヂャイアント通信内でのエンジンオイル価格は2013年当時の価格ですので、現在の価格とは異なります。
「 当たり前のことを当たり前にやる! 」 全てのことにおいて、同じではないでしょうか?
今できる、今やらなければならない当たり前のことを当たり前にやっていきましょう!
- 2020/04/13(月) 11:38:57|
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世の中の話題は「 コロナウイルス 」一色ですが、世界的にもかなり感染者が出ている現状だと仕方ないですね。
先月29日には日本の喜劇王と言っても過言ではない「 志村けん 」さんがコロナウイルスへの感染によりご逝去されました。
何処か「 コロナウイルス 」に関して他人事でしたが、これをきっかけに今一度考え直さなければならないと思いました。
お亡くなりになられた方々に心よりお悔やみを申し上げます。
前回のメルセデスベンツ・E320 (211) の続きです。
走行テストを行っていると、メータ内のインフォメーションに「 タイヤ空気圧警告システム故障 」が表示さえました。
全部カタカナなのでイントネーションはカタコトの日本語風でお願いします(笑)

続いて直ぐに「 ESP (エレクトロニック スタビリティ プログラム) 故障 」のメッセージも表示されます。

これら2つの原因が同じものの可能性もありますが、先ずは1つずつ調べていきます。
タイヤ空気圧の異常検出は、空気圧をダイレクトに監視するタイプとホイールスピードで判断するタイプに大別されます。
この車はホイールスピードで判断するタイプですが、警告発生時に各々のホイールスピードに大差はありませんでした。

と言うことは、システム構成部位に不具合があり、かつESPにも関連している部分だということになります。
今回の入庫時に取ったシステムデータを確認してみると、ABRユニットにブレーキランプスイッチのフォルトがありました。

ブレーキランプスイッチは2系統 (オープンサーキットとクローズサーキット) になっています。

ブレーキペダルのON/OFFで「 154 」と「 155 」のブレーキランプスイッチのON/OFFが切り替わる仕組みです。
正確性を担保してのシステムなのでしょうか?
ブレーキスイッチの配線に少し仕掛けをして、ON/ONまたはOFF/OFFの時に同じメッセージが出るかを試してみます。
同じメッセージが表示されました!
後は走行テストでこのような状態になるか、なったとしたらその時に配線の断線や短絡がないかを確認します。

ブレーキペダルを踏んだ時に見事にOFF/OFFになり、同時に警告も表示されました。
配線には断線も短絡もなかったので、ブレーキランプスイッチの不良が確定しました。
ブレーキランプスイッチを交換して症状が改善されたことを確認して作業完了です!
それにしてもブレーキランプスイッチの不良でタイヤ空気圧警告システム異常が出るとは思ってもみませんでした。
恐るべしメルセデス!(笑)
最近の車は複数のシステムが複雑に絡み合って、高度な制御をしています。
ものによっては部品交換後にアダプションやキャリブレーション、コーディングといった作業が必要なこともあります。
安全・安心のためにはきちんとした診断・検査が必要不可欠ですし、作業を行う上での知識やテスター類も必要不可欠です。
弊社ではそんなお客様のご要望にお応えすべく、日々精進を重ねております。
青森県内の輸入車整備でお困りの方はぜひお問い合わせください!
- 2020/04/03(金) 16:32:30|
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