ここ数日、メチャメチャ暑い日が続いております! 青森で8月末に35℃なんてここ暫らく覚えがありません。
他の地域では珍しくないかもしれませんが、青森では・・・
「 暑さ寒さも彼岸まで! 」というのはもう死語なんでしょうか?
冬の大雪もイヤですけど、猛暑もイヤです。 常春なところで生活したい!(笑)
BMW・F20のデイライトのコ-ディングです。
今までBMWはE系がメインでしたが、お客様のご要望もあって最近はF系も少しずつですがやっています。

こんな感じのヘッドライトがデイライトコーディングをすることで・・・

こんな感じになります!
デイライトを目立たせるために、少し暗くなってから写真を撮ったら車の色味が変わったのはご愛敬です!(笑)
もちろんその時の気分でデイライトをON/OFFできるように、スイッチも表示するようにコーディングします。

これで日々のドライブが楽しくなってくれたら良いですね。
これ以外にも、F系の球切れチェックのキャンセルコーディングなども対応可能になりました。
大都市圏と違って、青森県内はコーディング可能な整備工場が少ないと思います。
気になるお客様は是非一度お問い合わせしてください。
ただし、弊社の誰もがお問い合わせに対応可能なわけではないので、お時間を頂戴することがあります。
予めご了承ください m(_ _)m
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- 2020/08/28(金) 17:28:44|
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毎日毎日、暑い日が続きますね!
普段なかなか現場のメカニックをゆっくり休ませてあげれなかったので、今回は少し長い夏休みをいただいております。
私は相変わらず、長期の休み恒例の伝票整理をやっていますが(笑)
そんな長かった夏休みも残すところあと1日です。 終わってみればメチャメチャ早いですね!
17日 (月) からはまた通常営業に戻ります。
休み明けのご予約もそこそこ頂戴しておりますが、月曜日からまた頑張りますので今しばらくお待ちください。
BMW・320ⅰ (E92) がエンジン警告灯が点滅するとのことで入庫です。
お客様に問診させていただくと、朝一のエンジン始動時にエンジン警告灯が点滅しその後点灯に変わるらしいです。
また、その時はエンジンがブルブルと振れてエンジンの調子も悪いとのことでした。
その後は15分くらい経つと、何事もなかったかのようにエンジンの調子も良くなりエンジン警告灯も消灯するみたいです。
お客様が自走で弊社に入庫しましたがエンジンの調子も良く、一見すると全く問題無いように思えます。
なんかデジャヴュを感じませんか? そう、前々回のE90の記事と症状が似ていますよね。
前々回のE90は6気筒のN53B30Aエンジンでしたが、今回のE92は4気筒のN43B20Aエンジンになります。
気筒数は異なりますが、構造的にはほぼ一緒の直噴システムです。

エンジン警告灯が点いたとのことでしたので、システムチェックを行います。
フォルトコードは「 29CD : DMEミスファイア シリンダー1 」が記憶されていました。
問診の内容や症状から推測するに、今回の失火の原因は燃料系が濃厚です。
一通りの診断・検査を行ったので、あとは翌朝に検査をすることにして準備をしておきます。
翌朝一番にプラグを外して、排気ガステスターで燃焼室内のHC値を測定します。

1番シリンダーのHC値が5000ppmオーバーです! かなりの燃料成分が燃焼室内に存在しているようです。
また、エンジンを始動させると1番シリンダーだけ不正回転値が基準値から大きく外れています。

検査の結果、前回と同じくインジェクターからの後垂れが原因です。
インジェクターは部品代がかなり高価ですので、お客様に診断・検査結果と見積りを提示して相談をします。
相談の結果、お客様から了承をいただいたのでインジェクターを交換します。

こちらが1本5万円オーバーのインジェクターです! 何が悪いのかわかりにくいので新品と比べてみます。

先端の噴射部の汚れた様子がよくわかります。
4本すべてをセットで交換して一件落着 ・・・ とはいきません。
交換するインジェクターのデータをDME (エンジンコントロールユニット) に書き込みする必要があります。

交換前と同じ条件で取ったデータですが、インジェクター交換後は不正回転値も問題ない値に落ち着きました。
もちろんエンジン警告灯の点滅や点灯もありません。

フォルトコードを消去し、再度一晩おいて症状が改善したことを確認します。
症状は改善し、再度フォルトコードが記憶されることもありませんでした。 その他のデータもOKです。
走行テストも問題なかったので、これで作業完了です。
輸入車は部品代が特に高額になりがちです。
ですので、たまにお客様からネットで購入した部品を持ち込んで良いかのお問い合わせをいただきます。
弊社ではお断りはしませんが、お勧めもいたしません。 優良部品を見つけるのにはそれなりのスキルや情報が必要だからです。
料金は安いけど品質は・・・ といった部品も多々あります。
どうしてもと仰るのであれば持ち込み部品でも対応いたしますが、一切ノークレームとさせていただいております。
また、技術料は通常よりも割増しにさせていただきます。
なんで? と聞かれることもありますが、レストランなどを想像してみてください。
食材を持ち込みして料理してもらえるでしょうか?
椅子やテーブルなどの設備、調味料や箸などの消耗品の料金はどうしますか?
整備工場も同じです。 部品売り上げや設備の償却なども考慮した上での技術料の設定となっています。
弊社では純正ではない社外品も、厳選した上で優良品をお勧めさせていただいております。
お客様のご理解のほどよろしくお願いいたします。
- 2020/08/15(土) 23:56:29|
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日々の慌しさに翻弄されていたら、いつの間にかもう8月です! 青森でも毎日暑い日が続いております。
忙しいのを言い訳に、ブログもすっかり放置状態でした。
猛威を振るっていたコロナも、落ち着いたと思ったら、第2波の襲来です。
誹謗中傷などで「 コロナよりも恐ろしいのは人間 」という状況が顕著になってきていますが、他人には優しくしたいものです。
汝の隣人を愛せよ!の精神でこれからも頑張っていこうと思います。
ポルシェ・ボクスター (986) がエンジン不調で入庫です。
入庫時はメチャメチャ調子が悪く、まともにアイドリングもできませんでした。
まあ、そんな状況なので整備工場に入庫になるわけなんですが・・・
アイドリングしないので、ライブデータの解析などもできません。 なので、まずはできることからコツコツと検査していきます。
フォルトコードを点検すると「 エアマスMAFセンサ 」と不明なメーカーコードの2つが記憶されていました。
そして、すっかりおなじみになった相関コンプレッションです。

両バンク間で圧縮に差があるみたいです。 なんかイやな予感が・・・
プラグも点検可能なので目視点検をしますが、くすぶりがあるものの原因ではないと判断しました。
データを診るためにもどうにかアイドリングをさせたいので、いろいろ考えましたがエアマスのコネクタを外してみます。
かろうじてアイドリングをするようになりました。
実はこのボクスターは他社にかなり長い時間入庫していて、そこそこの部品は交換済みとなってます。
コネクタを外したエアマスも交換済みなので、最悪なパターンが頭をよぎります!
データを注意深く診ていくと、気になる箇所がいくつかあります。


この時の排気ガスのラムダ値は1.50です。 排気ガス値、O2センサの値はかなり希薄なのですが噴射時間は5msもあります。
これは明らかにおかしいです。 ちなみにバンク1のカムポジションもおかしいですよね。
エンジン本体 (バルブタイミングの狂い) の可能性も考えられますが、エアの吸い込みの可能性も高いです。
エンジン本体の検査はエンジンの脱着が必要なので、とりあえずエアの吸い込みを検査していくと・・・
怪しい箇所を発見しました! そこを取り外して点検、異常がなかったので取り付け直しをします。
はい、直りました! 気になっていた異音も全くしなくなりました。
ライブデータの気になっていた箇所も全て問題ない値になり、排気ガスのラムダ値も1.07までになりました。


今回はエアの吸い込みによる超希薄燃焼が原因でした。 わかってしまえばなんてことないトラブルですね!
自動車は多数のセンサやアクチュエーターが複雑な制御の下で運転されています。
システムを理解すること、整備士としてのセンサ感度を上げることが必要不可欠なんだと改めて思いました。
今後も整備士としての感度を落とすことなく、直せる整備士を目指して日々精進していきたいと思います。
- 2020/08/04(火) 22:23:00|
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