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青森県黒石市 「ひと手間を惜しまない」自動車整備工場のブログ

整備工場の日常や自動車整備のあれこれをブログに綴っています…

78プラド エンジン警告灯点灯

この前まで「 暑い、暑い 」と言っていましたが、すっかり秋の気配で朝晩は涼しくなってきました。

もう少ししたら、「 今年の冬はどうだろう? 今年は雪が多いのかな? 」と冬の話題がメインになりそうです。

今はできればコロナが早く収束して、あの人やこの人にお会いしたいと思っています!


平成6年式ランドクルーザー・プラドがエンジン警告灯が点灯するとのことで入庫です。

こちらのお客様は弊社のブログ、ホームページをご覧いただいてのお問い合せでした。

症状としては5月~11月くらいの間、10分~30分ほどの走行でエンジン警告灯が点灯するとのことです。

エンジン警告灯が点灯すると走行中は消灯することはなく、信号待ちなどでの停車中は黒煙が凄いと。

冬場になると症状は出なくなるらしく、他社にて3シーズンほど診てもらうも改善しないとのことで弊社に入庫しました。

ちょっと手強そうですね!(笑)

診断・検査料がかかる旨を説明して、早速診断を行っていきます。

年式から、今は故障診断に必要不可欠となった診断機が使えません。 地道にアナログ的な作業を行っていきます。

テスト端子を短絡させて、警告灯の点滅でコードを読み取ります。

コード「 14 : 進角制御系統 」と、コード「 32 : 補正抵抗系統 」が記憶されています。

補正抵抗は症状的にあまり関係ないと思われるので、コード「 14 : 進角制御系統 」に的を絞って検査していきます。

進角制御系統のエラー検出条件は

「 水温45℃以上で電源電圧11V以上の噴射時期フィードバック制御中に、噴射時期が7度以上のズレが5秒以上 」

となっています。

走行テストを行うと、お客様の言うようにエンジン警告灯が点灯してすごい黒煙です。

エンジン音もうるさくて、噴射時期が早いようなノッキング音がしています。

とりあえずは進角制御の様子を診るべく、クランクセンサとレボリューションセンサの信号をオシロスコープで測定していきます。


A1 入庫時クラセン&レボ


上段のCH1 (青) がクランクセンサ、下段のCH2 (赤) が噴射ポンプのレボリューションセンサの信号になります。

7度以上のズレなので、レボリューションセンサ信号の山がひとつズレたらアウトでしょうね。

この時、エンジン警告灯は消灯していたので、アイドリング状態で放置しておきます。


A2 クラセン消失


エンジン警告灯は点灯しませんが、クランクセンサの信号が消失しています。

なんかレボリューションセンサの信号に引っ張られてる感もありますね。


001_20200924165707163.jpg


配線図を確認すると、どうやらシールド線が共通しているみたいです。 引っ張られるのはこれが原因でしょうね。

なんだ、クランクセンサが悪いのか! ということで、クランクセンサを交換します。


CIMG0577.jpg


クランクセンサ交換後に走行テストで問題がないことを確認しようとしたら、10分くらいでエンジン警告灯が点灯しました。

信号待ちでの停車中には、後続車に申し訳ないほどの黒煙が出ています。

すぐさま工場に戻り、再度クランクセンサとレボリューションセンサの信号を確認します。


A5 チェック点灯時クラセン比較


前に保存していた正常時の波形と重ねてみると、アドリング時でもかなり進角しているのがわかります。

暑い時にダメになることから、コンピューターでしょうか? この年式だとペーパーコンデンサを使っているはずです。

エンジンコントロールユニットを外して、分解して中を覗いてみますが予想外なことにキレイなものです。


DSC_0087_1.jpg


ただ、ユニット側面のアルミのヒートシンクにパワートランジスタが付いています。

パワートランジスタがONしないので、タイマーコントロールバルブに駆動電流が流れずに遅角しないのではないのか?

その結果として、噴射時期が最進角状態で固定される・・・ どうやら理にかなっているみたいです。

パワートランジスタに放熱処理を施して、再度走行テストです。

今度は1時間半ほど走行しても、エンジン警告灯の点灯はなく、信号待ちでの停車中に黒煙も出なくなりました。




これにて一件落着!   とはならずに、眠れない日々の始まりです・・・




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  1. 2020/09/24(木) 22:59:18|
  2. 自動車整備
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JEEPコマンダー エンジン警告灯点灯

シルバーウイーク真っ只中ですが、いかがお過ごしでしょうか?

テレビなどを見ると、ようやく人の流れが出てきたみたいですね! 新しい生活様式もすっかり定着した様です。

私はシルバーウイーク中はチマチマと事務仕事をしております。 あっ、大好きなサウナには行きましたけど(笑)


JEEP・コマンダーがエンジン警告灯が点灯するとのことで入庫です。

お客様に話を聞くと、エンジンがブルブル振れてエンジンストールすることもあるみたいです。

車ののことをかなり知っていらしゃるお客様で、フォルトコードもお客様が確認済みでした。

確認したフォルトコードは「 P0205 : インジェクターNo5回路断線 」とのことでした。

この車はV8エンジン、4.7Lなので1気筒が死んだとしてもスト―ルするのは考えにくいです。

まずはシステムチェックから行っていきます。

お客様の言う通り「 P0205 : インジェクターNo5回路断線 」が記憶されていました。

これはエンジンストールとは別問題だと思われるので、ストールする原因を探していきます。

いろいろパターンでエンジンを運転していくと、アクセルを踏み込んでから離すとそのあとでエンジンが振れてきます。

どうやらエンジンストールの原因は、スロットルとアイドルスピードコントロールバルブの汚れみたいです。

スロットルとアイドルスピードコントロールバルブを清掃して症状は改善されました。

そして、いよいよメインの「 P0205 : インジェクターNo5回路断線 」の検査です。

イグニッションスイッチをOFFすると警告灯が消灯することからも、常時の不具合ではないみたいです。

うまく原因をつかめれば良いのですが・・・

インジェクターとコントロールユニット間にオシロスコープをセットして、インジェクターのNo5とNo7の駆動波形を取ってみます。


INJ_NG.jpg


見事に不具合時の波形が取れました!

CH1 (青) がNo5,CH2 (赤) がNo7なのですが、CH1が「 0V 」からスタートしています。

でも、サージが起きているのが気になります。 配線図を確認しても、特に変わった回路ではありません。


コマンダー P0205_01


ただ、「 No5シリンダー失火 」ではなく、「 インジェクターNo5回路断線 」といピンポイントで回路断線を判断しています。

おそらくエンジンコントロールユニット内に断線検出回路があるものと推測されます。

インジェクターの不良との判断して、インジェクターを交換します。


CIMG0665.jpg


交換後に再度インジェクターの駆動波形を取ってみます。 今度はCH1、CH2共にキレイな波形となりました!


INJ_OK.jpg


走行テストで問題がないことを確認して作業完了です。


「 フォルトコードが〇〇系統なので、〇〇を交換する 」 よく聞く話です!

今回もフォルトコードの内容で部品交換しても、結果はは同じでした。

でも、そうじゃないことも多々あります。

もしも、高額部品をフォルトコードだけの判断で交換して直らなかったら・・・ その時は誰が責任を負うのでしょうか?

弊社ではお客様から特別の要求がない限り、診断・検査を行い不具合個所の特定を行います。

その代わりに出した診断・検査の結果には責任を持ちますので!



  1. 2020/09/22(火) 16:55:41|
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まいどさまです

プロフィール

須藤ヂャイアント商会

Author:須藤ヂャイアント商会
青森県黒石市にある自動車整備工場です。
「ひと手間を惜しまない」ことを大切に日々整備をしています。


Bosch Car Service
メカトロクラブみちのく 
加盟工場

ルブテック・ジャパン特約店


国家一級整備士・自動車整備技術コンサルタント在籍

第15回全日本自動車整備技能競技大会アドバイザー部門第一位
第1回Bosch Car Service Japan Quality-Cup優勝
平成30年度青森県卓越技能者表彰受賞


診断技術に自信あります!

国産車から輸入車まで、幅広く対応しています。
輸入車は多数の整備実績があります。


リンクにある弊社ホームページも是非ご覧ください。

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