つい1週間前は朝起きたら積雪があったりしましたが、北国も最近やっと春めいてきました。
南の方からは桜便りも聞こえてきます。 春はもうすぐです!
BMW・E90 車検整備での入庫です。
このお客様はATF交換をしたいとのことで、わざわざ弊社をご利用くださいました。

もちろん車検整備は車検整備でキチンと 「ひと手間を惜しまず」 にやらせていただきました。
特に輸入車は整備時に、 「アダプション」 といわれる初期化作業が必要で、これには専門的な知識と設備が必要となります。
ただ車検を取れれば良いのならは話は別ですが・・・
で、メインのATF交換ですが、走行距離は約10万kmで交換履歴は不明です。

左が車から抜いた古いATFで、右が新しいATFです。
かなり汚れていますね! と言っても、色( 汚れ )だけが重要な訳ではありませんが。
診断の結果、ATF交換が可能なこと、ATF交換後にドライバビリティの向上が見込めると判断しました。
そして車の状態、お客様の使用状況や希望などを総合的に判断して、今回は裏メニューでの交換をお勧めしました。
裏メニューでの交換は手間と時間、費用が掛かりますが、車に負荷やストレスを掛けずにATF交換が可能です。
そして何よりATF交換の効果を体感していただけると思います。
ATF交換後は発進時や加速時でドライバビリティの改善がみられました。 回を重ねる毎にもっともっと良くなるかと思います。
過走行、無交換( 交換履歴不明 )のATFは絶対に交換できないわけではありません。
ただし、キチンと診断をしてからでないとAT故障の原因にもなりますので注意が必要です!よくネットなどでATFを全交換するにはかなりの新油を使わなければいけない・・・ という記事を見ます。
確かにその通りです。
何回交換しても通常は100%新油にはなりません。 限りなく100%に近づくだけです。
でも、考えてみてください。 何のためにATFを交換するのですか? 新油の色にするためですか!?
内部に多小なりとも堆積物がある状態で新油100%の状態にするのは逆に危険です。
新油の洗浄作用が強すぎて堆積物を根こそぎ剥がし、油路に堆積物を詰まらせてしまう可能性が高いからです。
ATは繊細で緻密な構造です。 知識と技術、設備のある整備工場での交換をお勧めします!
スポンサーサイト
- 2017/03/29(水) 17:44:52|
- 自動車整備
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0