いゃー暑いですね!
北海道では92年ぶりに7月の真夏日が連続したらしいとか、日本各地で38℃超えが記録されたとか・・・
年代のせいなのかツナギの半袖に抵抗のある私ですが、こう暑いと考えちゃいますね!
BMW・MINIクラブマン (R55) オーバーヒートするとのことで入庫です。
この車も最近の流行か、水温計が無く警告灯でオーバーヒートをお知らせするタイプです。
まずは基本診断を行います。
基本的にオーバーヒートは冷却水温度が高温になり過ぎるために起こるのですが、その原因としては
①冷却水不足 (冷却水漏れなど)
②冷却風量不足 (ラジエターファンモーターやファン回路不良など)
③冷却水循環不良 (ウォーターポンプやサーモスタット不良など)
④その他 (加圧不足・ラジエター容量不足など)
があり、基本診断で何が原因なのかを診る必要があります。
今回は、お客様からの問診で「 冷却水が減っていること、車両下部に特に漏れた跡が無いこと 」がわかりました。
また、「 冷却水を規定値まで補充するとオーバーヒートしないこと 」もわかりました。
どこかで微妙な漏れがあるみたいですね。
オーバーヒートした車の診断で大事なことがまだあります。 それはダメージがどこまであるかを調べることです。
オーバーヒートするとヘッドガスケットが抜けてしまったり、最悪の場合ヘッドが歪んだり、亀裂が入ったりします。
オーバーヒートの原因が解決しても、その後にさらに高額な修理になる可能性があるので初見は大事です!
ということで、冷却水を補充してシリンダーヘッドのリークテストを行います。

この青い薬剤が優れもので、二酸化炭素 (排気ガス成分) に反応して黄色に変色します。
ガスケットが抜けると冷却水経路に排気ガスが混ざるので色が変わるというわけです。
高速道路上でのオーバーヒートだと聞いていたのでガスケットの抜けも疑いましたが、今回は大丈夫な様子です。
思ったよりダメージが少なかったのでホッとしました(笑)
次にオーバーヒートの原因となった漏れ箇所を探していきます。

どうやらこのサーモハジングから漏れているみたいです。
微妙な漏れなので外してみてもよくわかりません。 おそらく小さいクラックなんでしょうね。

サーモハウジングを交換し、走行テストを行い、オーバーヒートしないことを確認して作業完了・・・ではありません!
オーバーヒートしたらATFの交換が必要です!
ATFは120℃を超えるとATF中の添加剤成分が破壊され、性能が低下してしまいます。
ATFを交換し、再度走行テストを行い今度こそ作業完了です。
それにしても欧州車の樹脂製のサーモハウジングは弱いですね!
そのくせサーモスタット、水温センサなどが一体なので部品代も高いですし(笑)
ここでチョッと宣伝を!
ルブテック・ジャパンの「 クーリッシュ・エナジー 」お勧めです。

通常のク-ラントはエチレングリコールが主成分ですが、クーリッシュ・エナジーは複合ポリグリコールが主成分です。
一般的に競技用クーラントはエンジンを冷やすことだけを目的に、設計製造されています。
クーリッシュ・エナジーは競技用クーラントの冷却性能を一切落さずに消泡・防錆性能をプラスし、ロングライフを可能にしました。
冷却性能はワンランク上の大型ラジエターへの交換と同等以上です。
今年みたいな暑い時や、熱い走りをする人には自信を持ってお勧めします!
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- 2017/07/14(金) 23:12:01|
- 自動車整備
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| コメント:2
MINIらしいですね(・・;)
ルブテックの勉強会でもこのクーラントの話になりました。
- 2017/07/17(月) 08:00:58 |
- URL |
- サワテックジャパン #-
- [ 編集 ]
サワテックジャパン様
いつもありがとうございます。
MINIと言うか欧州車全般のこういった仕様はいかがなものかと個人的には思います。
クーリッシュエナジーは自分でも使ってみましたが確かに良いと思います!
- 2017/07/18(火) 08:25:05 |
- URL |
- 須藤ヂャイアント商会 #-
- [ 編集 ]