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青森県黒石市 「ひと手間を惜しまない」自動車整備工場

整備工場の日常や自動車整備のあれこれを綴っています…

レガシィ エンジン不調

10連休という大型連休も残すところあと1日ですね。 みなさま良い連休をお過ごしでしたか?

私は毎度のことながら伝票整理に追われていました。

毎日少しずつでも処理していけばこんなになることないのですが、まったく進歩がないです(笑)

おかげさまで連休明けもかなりのご予約をいただいておりますので、気を引き締めなおして頑張ります!


スバル・レガシィ (BP5) エンジン不調で入庫です。

実はこのレガシィは他業者さんからのご依頼で、その工場さんに入庫中も電話で相談を受けていました。

相談を受けていた時から空燃比の異常かな?という気がしていたのですが・・・

弊社に車両が入庫したので早速基本診断を行っていきます。


DSC_0003_77.jpg


排気ガスの測定値はこんな感じで、未燃焼の燃料成分がかなり出ています。

ラムダ (空燃比) もかなり濃いので、やはり空燃比系のトラブルでしょうか?


DSC_0002_91.jpg


ただ、聞いた話だとアイドリングがラフだと言うことでしたが、現状はアイドリングが続かずに直ぐにストールしてしまいます。

また、エンジンストール後の再始動も困難で、始動しても10数秒で直ぐにストールしてしまいす。

やはり空燃比関係が怪しいのですが、データモニタもファーストアイドルが完了しないのであてにできません。

プラグはかぶってしまっていてビショビショで、始動も困難になってきたのでとりあえずプラグは交換します。

もちろん症状に大きな変化はありません。 エンジンのかかりが良くなっただけで繰り返すと濡れてしまいます。

基本診断の結果からも気になる点はいくつかあるものの、これといったものは見つかりませんでした。

通常、3要素 (良い圧縮、良い点火、良い混合気) のひとつが欠落 (全気筒の欠落) でエンジン不始動となります。

また、3要素のひとつが不調 (特定気筒の欠落または全気筒の不調) ではエンジン不調となります。

今回は始動は可能ですが、アイドリングが続かないことから全気筒の欠落に関係する箇所の不具合だと推測されます。

基本に戻って3要素の確認をしていきます。

良い圧縮 : 全気筒11kg/c㎡前後なのでOK!

良い点火 : 全気筒ダミープラグのギャップが20mmで強い火花が飛ぶのでOK!

良い混合気 : エアフロ信号にダミー信号を入力したり、エアフロ計測後にエアを吸わせても変化がないのでOK!
          また、ガソリンも調べて念のため新しいガソリンもいれたのでOK!


DSC_0001_101.jpg


DSC_0004_66.jpg


困ったことに、3要素にこれといった問題がありません。 でも、エンジンはストールする・・・

禅問答のような展開になってきました(笑)

エンジンの運転に問題は無いのにストールする・・・ 

これって、エンジンは回ろうとしているのに無理矢理何かがエンジンの回転を邪魔しているっているってことです。

この時、「 神の声 」が!

ある個所のナットを2本緩めたら、爆音を轟かせてエンジンが快調に回りました。

今までは10数秒でストールしていたのに、ストールもしません。

基本診断時に気になっていたコンパウンドゲージの指針も約-60kpaと基準値です! (不調時は大凡-10~-20kpa)

原因は触媒の排気詰まりでした! 緩めた個所は触媒の取り付け部でした。

最近は排気系統の形状の改良などで少なくなりましたが、雪国だと凍結による排気詰まりはそんなに珍しくありません。

今回は排気ガステスターが反応していたので、排気詰まりは気にしていませんでした。

凍結による排気詰まりの時は、排気ガステスターの値はCO2が大気中と同じ20%前後となります。

今回は完全に詰まってしまったわけではないので、排気ガステスターも反応したのでしょうね!

気になったので詰まった個所を切り分けてみたら触媒でした。

原因がわかったので依頼主の工場さんに連絡を入れて、レポートを書いたら今回の診断・検査は完了です。


レガシィ_01


後日話を聞いてみたら触媒の中は部分的に溶解していたみたいでした。 アフターバーンでも起こしていたのでしょうか?


今回は久しぶりにハマった事例でした(笑)

お客様から問診もがちゃんとできなかったことや、排気ガステスターが反応したことが原因を見つけ難くした要因でした。

でも、ちゃんとした診断・検査ができたら不具合の原因を見つけられないことはないと思います。

当店では診断・検査料は頂戴いたしますが、原因をちゃんと見つけてお客様に提示することを心掛けております。

セカンドオピニオン的なご利用もお受けいたします!



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  1. 2019/05/06(月) 00:56:34|
  2. 自動車整備
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

故障診断

こんばんは、記事読んでまして原因を推測しながらたのしみに読んでいました。触媒詰まりですか、系統別に見ていかないと、はまりそうですね、よく言われる3要素プラス良い排気ですね
レガシィもいろんなトラブルありますよね。
  1. 2019/05/08(水) 19:58:21 |
  2. URL |
  3. 佐藤オヤジ #c4qzEyZQ
  4. [ 編集 ]

バキュームゲージ

確か、前の記憶で、マフラーの詰まり、バキームゲージの値からも判断できましたよね、あと前にあったもので、マフラーの詰まり確認するのにo2センサーを外したりとか、それにしても、エアーフローにダミーとか、5ガステスターとか、やはりラベルたかいですね、レベルでした。笑

  1. 2019/05/08(水) 22:07:37 |
  2. URL |
  3. 佐藤オヤジ #c4qzEyZQ
  4. [ 編集 ]

Re:故障診断

佐藤オヤジ様

いつもお世話になっております。
返信が遅くなってしまいすみませんでした。
今回は相談を受けていた時と、車を預かった時の症状が違い過ぎて焦りました。
一個一個潰していったのですが、エンジンの回転時間が短くて診断には手こずりました。
  1. 2019/05/10(金) 18:19:51 |
  2. URL |
  3. 須藤ヂャイアント商会 #-
  4. [ 編集 ]

Re: バキュームゲージ

佐藤オヤジ様

お褒めにいただいて光栄です!
が、まだまだ上を知っているので精進の日々です。
コンパウンドゲージ(バキュームゲージ)は、エンジンが不調でもある程度の時間回転してくれないと判断は難しいと思います。
今回も始動しては10秒もせずにエンストの繰り返しでした。
エアフロの疑似信号入力は前から好んで行っています。
これは我儘を聞いてくれる診断機メーカーの日本ベンチャー中根社長のおかげです!
  1. 2019/05/10(金) 18:26:29 |
  2. URL |
  3. 須藤ヂャイアント商会 #-
  4. [ 編集 ]

バキームゲージ

確かに、回転が続かないときついですね。前にクラウンの1番気筒と6番気筒が点火しないトラブルの時オシロの波形でクランク角センサーが大きいセンサーの欠波を確認するのになぜか回転が続かず苦労しました。オチがありまして同時期に自動車工学に事例紹介されてたのに後で気づきました。その方は回転が続いてたみたいですが、なぜかわたしの方は続がなかったです。
  1. 2019/05/10(金) 20:27:23 |
  2. URL |
  3. 佐藤オヤジ #c4qzEyZQ
  4. [ 編集 ]

エンジンの3要素

よい火・よい圧縮・よい混合気点検のあとは、是非とも、よい排気の点検を!
  1. 2019/05/12(日) 11:48:25 |
  2. URL |
  3. 浅田 純一 #2R3.tVTY
  4. [ 編集 ]

Re: バキームゲージ

佐藤オヤジ 様

お世話になっております。
クラセン、カムセンの乱れはよくありますね(笑)
以前、ワゴンRのK6Aエンジンで堆積したスラッジの塊にセンサが反応して一山多いことがありました。
あの時は驚きました。
  1. 2019/05/13(月) 12:58:25 |
  2. URL |
  3. 須藤ヂャイアント商会 #-
  4. [ 編集 ]

Re: エンジンの3要素

浅田純一 様

お世話になっております。
以前お話しさせていただいた件を、やっと記事にすることができました(笑)
3要素はもちろん大事ですが、排気も大事なことを痛感いたしました。
ガステスターが反応したので、排気詰まりは頭から無くなってしまったことが反省点でした。
  1. 2019/05/13(月) 13:44:55 |
  2. URL |
  3. 須藤ヂャイアント商会 #-
  4. [ 編集 ]

事例

故障コードは忘れましたが、以前、アルトでプレッシャーセンサー系統異常というのがありましたがセンサーでなくマフラー詰まりでした。トヨタ車の直噴で始動不能、配管を外し火花テスト中始動可能に、ところが全部組み込むと始動不可、?EGR詰まりでした。
  1. 2019/05/14(火) 21:05:44 |
  2. URL |
  3. 佐藤オヤジ #jPM7bbSU
  4. [ 編集 ]

Re: 事例

青森だと冬にエキゾーストパイプ内で凍結による詰まりが稀にあります。
最近のは形状が変わったせいか、頻度は少なくなりましたが。
スズキ系は触媒が脱落したものを何度か経験しました。
触媒の脱落はそこに至るまでの原因があると思うので、日頃のメンテナンスはやはり大事ですね!

また、最近流行の直噴はこれからかなりトラブルが増えると思っています。
  1. 2019/05/15(水) 07:59:41 |
  2. URL |
  3. 須藤ヂャイアント商会 #-
  4. [ 編集 ]

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プロフィール

須藤ヂャイアント商会

Author:須藤ヂャイアント商会
Bosch Car Service
メカトロクラブみちのく
青森県黒石市の自動車整備工場です。


「ひと手間を惜しまない」ことをモットーに営業しています。


国家一級整備士・自動車整備技術コンサルタント在籍。
診断技術に自信ありです!
国産車から輸入車まで、幅広く対応しています。


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