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青森県黒石市 「ひと手間を惜しまない」自動車整備工場のブログ

整備工場の日常や自動車整備のあれこれをブログに綴っています…

ベンツ E320 タイヤ空気圧警告システム故障

世の中の話題は「 コロナウイルス 」一色ですが、世界的にもかなり感染者が出ている現状だと仕方ないですね。

先月29日には日本の喜劇王と言っても過言ではない「 志村けん 」さんがコロナウイルスへの感染によりご逝去されました。

何処か「 コロナウイルス 」に関して他人事でしたが、これをきっかけに今一度考え直さなければならないと思いました。

お亡くなりになられた方々に心よりお悔やみを申し上げます。


前回のメルセデスベンツ・E320 (211) の続きです。

走行テストを行っていると、メータ内のインフォメーションに「 タイヤ空気圧警告システム故障 」が表示さえました。

全部カタカナなのでイントネーションはカタコトの日本語風でお願いします(笑)


DSC_0033_12.jpg


続いて直ぐに「 ESP (エレクトロニック スタビリティ プログラム) 故障 」のメッセージも表示されます。


DSC_0034_9.jpg


これら2つの原因が同じものの可能性もありますが、先ずは1つずつ調べていきます。

タイヤ空気圧の異常検出は、空気圧をダイレクトに監視するタイプとホイールスピードで判断するタイプに大別されます。

この車はホイールスピードで判断するタイプですが、警告発生時に各々のホイールスピードに大差はありませんでした。


Screenshot_2020-03-13-17-13-50.jpg


と言うことは、システム構成部位に不具合があり、かつESPにも関連している部分だということになります。

今回の入庫時に取ったシステムデータを確認してみると、ABRユニットにブレーキランプスイッチのフォルトがありました。


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ブレーキランプスイッチは2系統 (オープンサーキットとクローズサーキット) になっています。


Screenshot_2020-03-13-17-19-50.jpg


ブレーキペダルのON/OFFで「 154 」と「 155 」のブレーキランプスイッチのON/OFFが切り替わる仕組みです。

正確性を担保してのシステムなのでしょうか? 

ブレーキスイッチの配線に少し仕掛けをして、ON/ONまたはOFF/OFFの時に同じメッセージが出るかを試してみます。

同じメッセージが表示されました!

後は走行テストでこのような状態になるか、なったとしたらその時に配線の断線や短絡がないかを確認します。


Screenshot_2020-03-13-17-27-42.jpg


ブレーキペダルを踏んだ時に見事にOFF/OFFになり、同時に警告も表示されました。

配線には断線も短絡もなかったので、ブレーキランプスイッチの不良が確定しました。

ブレーキランプスイッチを交換して症状が改善されたことを確認して作業完了です!

それにしてもブレーキランプスイッチの不良でタイヤ空気圧警告システム異常が出るとは思ってもみませんでした。

恐るべしメルセデス!(笑)


最近の車は複数のシステムが複雑に絡み合って、高度な制御をしています。

ものによっては部品交換後にアダプションやキャリブレーション、コーディングといった作業が必要なこともあります。

安全・安心のためにはきちんとした診断・検査が必要不可欠ですし、作業を行う上での知識やテスター類も必要不可欠です。

弊社ではそんなお客様のご要望にお応えすべく、日々精進を重ねております。

青森県内の輸入車整備でお困りの方はぜひお問い合わせください!



  1. 2020/04/03(金) 16:32:30|
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ベンツ E320 グローランプが消えない

世間はコロナ騒動で自粛ムードですね!

我々整備業界はさほど大きな影響を受けていませんが、業種によっては深刻な問題だと思います。

また、マスクや紙用品の不足、感染の封じ込め、自粛による経済危機など問題は多々あります。

青森県も機能ついに感染者が出てしまいました。

1日も早く平穏な日常が戻ってくるように切に願っています!


メルセデスベンツ・E320 (211) が入庫です。

半年程前にご新規でカーチェック (弊社オリジナル点検) をさせていただいた車両です。

この時エンジンコントロールユニットに「 グロープラグNo6断線 」のフォルトが記憶されていました。


カーチェック_01

カーチェック_02


今回はカーチェックの経緯から、グロープラグを交換して欲しいとのことで入庫です。

また、その際に気になる点が何点かあるので一緒に整備してほしいとのことでした。

お客様が持ち込みしたグロープラグに交換しますが、グローランプはエンジン始動後も点灯したままです。

少し長いクランキングの後エンジンはかかるものの始動性は良いとは言えません。

どうやら診断・検査が必要なようです!

グローコントロールユニットの電圧を検査していきます。

No6のグロープラグにはグローコントロールユニットから電圧がかかっていません。

念のため他のグロープラグへの印加電圧及びエンジンコントロールユニットとの通信信号なども検査します。

と、驚きの事実が!


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なんと、No5以外ユニットからグロープラグへの出力がありません! と言うことはNo5以外はグローしていないことになります。

冬の青森で6発中5発のグローが死んでいてもエンジンがかかるなんて、おそるべしメルセデス!(笑)

診断・検査の結果、グローコントロールユニットの不良が確定したので交換します。

交換後は全てのグロープラグに電圧が印加されるようになり、エンジン始動後はグローランプも消灯し始動性も良くなりました。


3_202003241750127f0.jpg


メインの整備は終わったのですが、タイヤ空気圧の警告が出るとのことで診断・検査を続けていきます。

走行テストを行うと、メータ-内にタイヤ空気圧の警告と続いてESPの警告が出ました。

続く・・・



  1. 2020/03/24(火) 18:36:21|
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BMWミニ 時々エンジンがかからない

2月も残りあと少しになってきましたね。

2月の中頃に連続して雪が降りかなりの積雪になりましたが、すっかり消えて北国の青森にも春の足音が聞こえ始めてきました!

整備ブログもネタはあっても忙しくてなかなか更新できずにいましたが、これからも頑張ってアップしていきます!



BMWミニ・クラブマン (R55) が時々エンジンがかからないとのことで入庫です。

お客様に問診させていただくと
 8時間以上停止 (駐車) させておいてからの始動時にかからない時がある
 コンビニに立ち寄ったりで短時間エンジンを止めた時などは症状が出たことはない
 エンジンがかからないといっても初爆 (ブルン) はあって、アイドリングができずに短時間でストールする感じ
ということがわかりました。

症状が発生する条件に時間的な制約があるため、長期化する可能性をお客様に説明をして車をお預かりです。

まずはシステムチェックを行いますが、特にフォルトコードは記憶されていませんでした。

また、走行テストやデータモニタ、基本診断でも同様に特におかしいところは見受けられません。

1週間くらい朝晩とエンジンを始動して様子をみますが一向に症状が現れず、10日目くらいで初めて症状が出ました。

症状発生時のデータを見ると、高圧の燃圧が規定値 (目標値) に追従していません。


Screenshot_2020-02-03-13-36-24.jpg


レールプレッシャー規定値が約5MPaなのに対し、実測値がやく0.8MPaしかありません。

お客様の言うようにクランキングからブルンとかかって直ぐにストールしてしまいました。

正常時はこのようにレールプレッシャー規定値に実測値が追従します。


1_20200224100618f1e.jpg


レールプレッシャーは変化するのでセンサ不良は考えにくいのですが、念のためセンサの検査も行います。


Screenshot_2020-02-15-17-20-13.jpg


ハイプレッシャーパイプを緩めて燃圧を下げていくと、センサも追従して反応するので大丈夫と判断しました。

フローコントロールバルブの駆動信号を検査すると、3.3ms (ON) /4.9ms (1周期) で約67%とデータと一致します。


START(ON).jpg


これらの診断・検査結果から低圧の燃料の吐出量が少ないかハイプレッシャーポンプの不良のどちらかだと思われます。

とりあえず低圧側から検査していくと、アイドリング時の規定値である0.5MPaで一見すると大丈夫そうです。

ただ、一晩放置すると燃圧を保持できなかったり、アイドリング時の燃圧計の針に細かい振れが出ています。

また、レーシングすると燃圧計の針の振れはかなり大きくなります。





今回の原因がこの低圧ポンプだとは言い切れませんが、良くないことは確かなのでお客様に相談です。

お客様からOKをいただき、早速低圧側フューエルポンプとフィルターを交換いたします。

交換後は燃圧計の針の振れが小さくなりました。





症状が改善していることに期待して様子を観察していきますが、3日目に症状再発です。

こうなると今までの診断・検査結果からハイプレッシャーポンプの不良しかありません。

しかしながらこのハイプレッシャーポンプは純正定価で19万円 (消費税別)と部品代がかなり高価です。

お客様と色々相談した結果、今回はお客様がネットで購入する商品と交換することになりました。

通常であればお断りするような案件ですが、今回だけは様々な事情で ・・・

お客様が購入された素性不明な商品が届いたので早速交換いたします。

が、全く症状が変わりません! 

どこかに診断・検査ミスがあったのかとデータを見直しますが、新品部品の不良しか考えられません。

お客様に購入した新品が不良なこと、ショップにデータは全て出すことを説明して返品、取り直しをしていただきます。

再度届いた新品を組み付けると、エンジンが始動してストールもしません。 症状は改善しました。

再度データを取って走行テストを行い、問題がないことを確認して作業完です!

少しだけ自分の診断・検査に疑問を抱いてしまいました(笑)


最近はネットショップなどで安い部品が大量に出回っています。

全部が全部そうだとは思いませんが、このようなことは多々経験してきています。

「 安物買いの銭失い 」にならないように、値段重視だけではない商品の選択をしていただければと思います。



  1. 2020/02/24(月) 11:54:02|
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メカトロクラブみちのく 総会

今年は雪が少なく、生活する身としてはとても楽です。

青森県だけではなく、お隣岩手県でも雪が例年に比べてかなり少ないです。

全国的に暖冬なのでしょうけど、暖冬が不都合な方々もいらっしゃるので難しいところですね。


令和2年1月25日(土)に岩手県盛岡市のつなぎ温泉・ホテル大観にて、「 メカトロクラブみちのく 」の総会が行われました。


DSC_0012 (2)


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「 メカトロクラブみちのく 」とは弊社が所属している、自動車整備技術集団です。

日進月歩で進化する自動車整備技術や様々なことを、毎月テーマを決めて学んでいます。

このブログや弊社ホームページにもリンクがあるので、興味がある方はご覧ください。

この日の総会も議題に沿って、事業報告、決算報告と会議が進んでいきます。

そうして、会議のメインとなる令和2年の事業計画ですが、個々の学びたいことを参加者全員に聞いていきます。

オシロスコープによる故障診断・EV・エーミング( ADAS )・エアコン・オイル・施設見学などいろんな意見が挙がりました。


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喧々諤々と話し合いをしていきますが、ちょっとした手違いもあり時間がちょっと足りなかったです(笑)

会議の後は温泉に入って、懇親会です。


DSC_0020.jpg


懇親会でもそこらここらで熱い話やマニアックな話、いろんな話が飛び交っています!

思い起こせば私が入会した十数年前に初めて参加した懇親会では、トランジスターの話で2時間お酒を飲んでいました(笑)

当時の佐々良会長の仰っていた「 志をお内にする仲間は必要だ! 」と言う言葉が身に沁みます。

本当に良い仲間に恵まれたなと思います!

懇親会から2次会、〆のラーメンと移行していき、日付が変わる頃にお開きとなりました。


弊社は「 メカトロクラブみちのく 」の基本精神である「 テクノ1宣言 」を大切にしていきます!

そして、今年も会員工場のみんなと切磋琢磨しながら頑張っていきます!

全てはお客様の安全と安心、そして笑顔のために・・・



  1. 2020/01/26(日) 22:56:13|
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ヴェルファイア 複数の警告灯点灯 (エレクトロタップの罠)

新年あけましておめでとうございます!

令和初のお正月、みなさまはどのようにお過ごしでしょうか?

私は昨年末から溜めこんでいた伝票処理に追われておりました。 長期休暇時には毎回そうです。(笑)

ですから、今年の目標は伝票処理も日々完結です!


トヨタ・ヴェルファイア (GGH25W) が複数の警告灯が点灯するとのことで入庫です。


DSC_0022_14.jpg


実はこの車両は他工場様経由での入庫だったのですが、お客様からのご依頼としては

 1.メータパネル内に複数の警告灯が点灯している
 2.メーターパネルに「 P ・ R ・ N ・ D 」の表示が出なくなった
 3.バックカメラが映ったり映らなかったりだったのが完全に映らなくなってしまった

とのことです。 時系列としては3のバックカメラの不調が一番先だったみたいです。

まずはシステムチェックを行います。


IMG_20191213_0001_01.jpg


予想通りと言うか、当たり前の事ですが複数のユニットにフォルトコードが記憶されていました。

フォルトコードの内容を見ると、通信系のトラブルが多いみたいです。

作業がつまっていたので、エンジンをかけたまま放置していたら・・・ バッテリーが上がってしまいました。 

ノーチャージ (充電不良) です。

通信系のトラブルが多いことから、ノーチャージを直すことでトラブルが改善する可能性もあります。

まずはノーチャージを直さないと先には進めないことをお客様に説明していただき、了承をいただきます。

アクティブテストでオルタネーターを強制発電させ、充電系統を検査していきます。


Screenshot_2019-12-09-13-24-17.jpg


発電要求電圧14.7Vに対して、バッテリー電圧が11.9Vなのでチャージしていません。

オルタネーター不良です・・・ とはなりません(笑)

配線のトラブルなどでスタンバイができていない可能性があります。 また、オルタネーターの駆動不良も考えられます。

ベルトを点検し、配線図を基に電源の確認をしていきます。

オルタネーターのIG端子 (赤丸部) にイグニッションONで電源がきていません。

これではICレギュレーターが働かないために発電できません。 

調べていくと上流部にあるGAUGE NO2 (青丸部)の10Aのヒューズが切れていました。

ただ、10Aのヒューズは赤色なのですが、実際は15Aの青色のヒューズが付いていたのは気になります。


es026_03.jpg


ヒューズを交換してオルタネーターのIG端子に電源がきてることを確認し、再度強制発電させますがやはりチャージしません。

これでオルタネーターの不良が決定なので交換します。

オルタネーター交換後は発電要求電圧14.7Vに対して、バッテリー電圧が14.4Vとなり充電電流もプラス値になりました。


Screenshot_2019-12-12-10-28-13.jpg


症状が改善したかチェックを行うと、メーターパネル内の警告灯も全て消え「 P 」の表示もあります。

残すはバックカメラの不具合だと、意気揚々とバックにシフトした瞬間にシフト表示が消えてしまいました。

どうやらバック系統にも不具合があるみたいです。

バック系統の配線図を調べていくと、先程のGAUGE NO2のヒューズからバックランプに電源が供給されています。

ヒューズを点検するとやはり切れています。

ヒューズの電流値を検査すると、「 Rレンジ 」以外だと1A以下なのですが、「 Rレンジ 」にすると約20A流れます。


CIMG4751.jpg


これじゃヒューズは切れちゃいますね!

GAUGE NO2のヒューズ負荷を調べても、どうしてもバックランプ系統が怪しいです。

バックランプ系統に絞って原因を探していくと、ピン!ときました。


CIMG4758.jpg


そうです、社外ナビです。 

ナビはバック時にモニターの映像をバックカメラの映像に切り替えるためにバック信号を取り込んでいます。

このバック信号線の接続時にエレクトロタップを使用したため、接触不良を起こして過電流を流してしまったようです。

ナビに接続されているエレクトロタップを全て取り外し、ハンダ付けにて結線していきます。

ちなみに弊社でナビを取り付ける際はエレクトロタップは絶対に使用しません。

確かにエレクトロタップはハンダ付けに比べてお手軽ですが、この様に作業品質の保証が難しいからです。

修理後は「 Rレンジ 」シフト時にも約2.5Aと容量以下となり、ヒューズが切れることもなくなりました。

確認検査を終え、問題がないことを確認して作業完了です。

あくまでも推測なのですが、時間経過とともに症状が変化 (悪化) していることから接触不良は常時ではなかったのかなと。

過電流が流れてヒューズが切れてしまったら、症状は固定になってしまいますから。 (弊社入庫時はこの状態)

接触不良により異常電流が流れたり正常電流が流れたりを繰り返していたんじゃないでしょうか?

と言うことは、オルタネーター (ICレギュレータ-) を壊したのもこれが原因だと思われます。

電気は流れたり流れなかったりだとサージが発生しますから、ICを壊すのは簡単だと思います。


たとえば「 車検 」や「 ナビ取り付け 」と言葉は同じですが、実際の作業内容は各社で違うのではないでしょうか?

作業料、技術料が安いことも魅力の一つだとは思いますが、それが全てだとは思いません。

今回のケースもナビ取り付けの不具合により、オルタネーターが壊れて多額の修理代金がかかったら本末転倒だと思います。

我々自動車業界も、提供する技術料を安さだけではなく適正価格にすることを考えなければならないのではないでしょうか?

勿論、その際は金額に見合ったクオリテイは不可欠ですが! あくまでも適正価格なので(笑)



  1. 2020/01/03(金) 14:44:44|
  2. 自動車整備
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まいどさまです

プロフィール

須藤ヂャイアント商会

Author:須藤ヂャイアント商会
Bosch Car Service
メカトロクラブみちのく
青森県黒石市の自動車整備工場です。


「ひと手間を惜しまない」ことをモットーに営業しています。


国家一級整備士・自動車整備技術コンサルタント在籍。
診断技術に自信ありです!
国産車から輸入車まで、幅広く対応しています。
輸入車は多数の整備実績があります。


リンクにある弊社ホームページも是非ご覧ください。


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